初めての入院…

小脳炎

急性小脳炎…知っていますか?

日本人の死因のベスト3、三大疾病(ガン・心疾患・脳血管疾患)からは少しそれているのですが小脳の炎症です

脳血管疾患のようにすぐに死に至るって感じではありませんが、正常な日常生活が送れなくなるかもしれない疾病です。

2016年11月15日、それは急に起こりました。

朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、立ち上がれないのです。激しい目眩がしてとかそんな感じではなく、とにかく身体を起こせないのです。意識はとてもしっかりしていました。

はっきりとした意識と、自由に動かすことの出来ないからだ。このギャップに大変焦ったことを覚えています。『何が起こっているの?!』と言う状態です。

先ずはうつ伏せになってハイハイしてテーブルまで行き、必死に椅子を掴んで腰掛けました。妻も『何してるの?』と…。説明して『体が言うこと聞かないので立てない』と言うと息子を呼んで病院へ連れて行かれることになりました。

『病院てどこへ??』と、悩んだあげく”脳神経内科”を探し出し、車まで抱えられて乗りました。

この病院選択は間違いではなかったのですが、結果的には大きな急性期病院,松戸市立病院に回されることになりました。確実に判断できる状況にないのなら、はじめから”119番”救急車要請すべきですね。検査等の診断の結果、”急性小脳炎”と言うことでそのまま入院。

実は数日前から風邪を引き、病院で風邪薬を処方して服用、で全く効かなかったために再度同じ病院で抗生剤等をいただき服用。これを飲んだ3日後の出来事でした

先生の話によると、風邪薬の抗生剤が原因で小脳に炎症を引き起こしたようです。僕の場合にはこれが運動中枢神経に影響し、動くことが出来なくなったらしいです。心疾患リスク検査キット
先ずは今回の状況です

11月10日 風邪の症状がひどく、夜間診療を探し薬を処方してもらう。

11月12日 経過が悪化し再度通院し新たに抗生剤を含む薬を処方される。

11月15日 朝目が覚めたが起き上がれない。

車で近くの”脳神経内科”に行く。

検査した結果ここでは対応不可と言うことで”松戸市立総合医療センター”

に息子の車で移動し救急搬送

搬送後CTやMRI ,心電図,そして腰から針を刺して髄液をとる髄液検査。

髄液検査の結果は時間がかかるらしい。

診断結果は”急性小脳炎”と診断されて、すみやかにステロイド、ビタミン点滴

この日はトイレも車椅子で看護師さんに連れられて行く状況。

11月16日 ベットから下りて立とうするが、ぐらぐらバランス悪く無理。

スマホ操作も右手が震えて困難。

初めての入院の為トイレのためにナースコールして連れて行ってもらうのが苦痛。

〈造影剤入りMRI検査、ステロイド点滴等継続〉

11月17日 精神的にはだいぶ落ち着いて来たが体のバランスは最悪,立っていられない。

トイレは車椅子から点滴棒を支えに歩いて行く。勿論看護師付きの”見守り”

食事は匂いに反応して気持ち悪くなり食べること出来ずに食欲無し。

シャワーも初めて、当然”見守り”

〈ステロイド点滴継続、インシュリン注射を打つ。〉

11月18日 ノートパソコンを持ってこいてもらったが、右手が震えマウスが安定しない。

うまく使えない。

〈ステロイド点滴は錠剤(12錠)に変わり、血流検査実施。〉

リハビリチェックも行われ明日からリハビリです

11月20日 5日目、ようやくトイレも歩いて行けるようになる。ただし直立静止は出来ない。

ご飯の時の匂いも少しおさまってきたので少し食べられるようになった

11月21日 気分的には入院前と変わらぬようになってきた

まだ直立は難しいが、歩くリハビリも行い気をつけながら院内散歩も出来るよう

になった。スマホやパソコンもだいぶ打てるようになってきた。

11月22日 体調はかなり復活、院内の散歩も歩く分には問題ない様子。

毎日のリハビリではバランス感覚は戻らない。

〈今日からまたステロイドが錠剤から点滴に変わる。〉

11月23日~24日  状況変わらず、

11月25日 千葉大の偉い先生が来て診察。研修生がいっぱい来て先生方も緊張気味。

〈現状として末梢部に多少異常があるとのこと。〉

11月26日 点滴の管が外される。ステロドは錠剤12錠へ戻る

11月27日 状況変わらず

11月28日 退院日の相談、2日後の30日に退院決定

11月29日 〈採血〉

運転免許の件、診断書持参して運転免許センターで適性検査することになると

言われた

11月30日 午前中退院

月に一度の通院の指示。ステロイド錠剤は継続

※免疫がなくなっているので感染等起こらぬように十分に注意すること。

〈ウガイ・手洗い・マスクは必須。〉

12月 3日 退院後喉が少し痛いのと、耳抜き(中耳の圧平衡)が出来ない。

12月10日 耳抜きはまだ出来ない。左足(フット部分)が浮腫み血流が阻害されている感

じで足首が曲がらない。

また膝下の血流が感じられない。マッサージや運動しないといけない様子。

ただし今は少し風邪気味なため家から出ないようにしている。

12月11日 風邪も治まってきたようなのでリハビリ散歩。8000歩ほど歩いたら膝下感覚

戻ってきた。やはり運動しないと血流が滞ってしまうようです。

足先が冷えていて、寝るときに靴下はいて寝ると少し良いようだ。

12月15日 耳抜きは何とか抜けるようになった。まだ左足の浮腫は残る。

12月16日 第一回目の診察、病状は問題なし、ステロイドは続けて処方される。

風邪等感染に気をつけて運動しないといけないようです。

ウガイ・手洗い・マスクは必須。

歩くことはし始めましたが感じるのは筋力の低下。

たった2週間の入院でこんなにも筋力が低下するとは驚き。

“還暦”って言うのは馬鹿に出来ない。

年明けにスキューバダイビングの仕事復帰について問題ないかと聞くと、

体調的には問題ないかと思うが,ダイビングが出来るかどうかは判断できま

せん。(現状は調整運動障害がメインの症状)意識障害や視覚障害の合併症が

でていると問題ですが、かえってご自身の方がその辺は専門家なので自己責

任の上検討して下さいと…

 

2017年

1月5日 退院後初めてのダイビング。ダイビング自体には問題ないが、器材はとても重く

ここでも筋力の低下を実感。

1月6日 1月の診察。ステロイドは今回で終了。次回診察でその結果を判断。

ステロイドの関係で腕や頭のかゆみが発生。皮膚科の薬処方。

1月20日 診察通院一応終了

※以上で入院、通院診察関係は終了し、注意しながら過すようにとのこと。

 

《現状》

とりあえず通常生活に戻りましたが、まったく元通りというわけにはいきません。

既に6~7年たちますが、現状の状態を記しておきます。

  • バランス感覚の欠如、

片足立ちが出来ない。両足で立っても直立で停止できない(グラグラする)

例えば道路脇は少し傾いているが、通常は問題なくまっすぐに歩けます。ところが自分では

まっすぐ歩いているつもりでも低い方に傾いて曲がってしまう。勿論意識して歩けば可能で

すが、かなり意識しないと難しい。

同様に,細い一本ラインに沿って歩くことが出来ない。

  • 右手の指がかすかに震えてしまう。ペンを持って字を書くときにまっすぐに線を書けない。細かく震えているのできちんと字を書くことが出来ない。

同様にスマホの操作や、パソコンのマウス操作も画面のポインターが安定しない

  • 圧倒的な筋力の低下

立った2~3週間の入院期間ですが、筋力の低下が著しく、多少リハビリや筋トレしても若

い頃のように回復することが難しい。

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仕事はダイビングのインストラクターですが、海に入ってしまえば全く問題ない様子。筋力の低下やバランス感覚の欠如という症状は,陸上生活に関しては重大な影響を持っていますが、水中では浮力があったりするので重力に対することをしなくてもすみます。普通の方は水中のある意味無重力状態でのバランスをとることは困難でしょうが、約50年水中世界に順応しているので,かえって水中の方が生活しやすいと感じています。

とりあえずこの時点では完全とまではいきませんが、復活することとなりました

以上が自身に起こった”小脳終えん”のよぷすです。…参考になれば

 

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