海の知恵袋/天気についてその①

海の知恵袋

ダイビングって海に潜るからけっこう天候や海況に左右されます

せっかく潜るのだから可能な限り快適な条件で潜りたいですよね

いつどこへ行ったら快適なのかって考えてみませんか?

先ずは季節的な天候から…

日本には”四季”ってありますよね。世界的に四季のある国はあるのでしょうか?

季節によって夏や冬がある国はありますが、春や秋という快適な季節があるのは日本だけです。

四季折々の楽しみもある上に、島国日本は海の海流にも左右されています。陸上での観光だけでなく、海の中にも四季を感じられる日本の海は,他にはないダイビングパラダイスなんですよ!

先ずは天気のお話し

日本は強力な4つの気団に囲まれているのですが、この気団の強さの駆け引きによって季節が生まれるのです。

先ずは4つの気団について見ていきましょう。

 

【日本周辺の4つの気団】

地方名の付いたこれら気団の特徴を見てみましょう。

これら気団は発生する場所によって性質は変ります

海の上で出来る気団は水蒸気を多く含み湿度が高い。

陸の上の気団は水蒸気が少なく湿度は低い。

温度に着いては南の方が温かく、北の方が低くなりますね。

これら気団が季節によってパワーが違うので四季が起こるのです。

 

【春の天気】

春がだんだん暖かくなるのは”揚子江気団”が発達してくるからなのです。

ただしこの揚子江気団は偏西風によって引きちぎられた小さな気団として日本に流れてきます。当然そのちぎれた気団の間には低気圧がやってくることになるのです。

だから“三寒四温”と言って、3日寒い日が続くとそのあと4日暖かい日が来る。これを繰り返して春はだんだん温かくなるということ。天気予報の天気図を見るとよくわかります。

海は大きく荒れることは少ないのですが”春一番”という南風は吹くことがあり大荒れになることもありますので要注意ですね.

特に気候が変る春分の日当たりは海山のトラブルが多い大荒れの天気になることが多いようです。

 

【梅雨の天気】

5~7月の時期ですが、徐々に小笠原気団やオホーツク気団が強くなってきます。この2つの気団が南北で押しくらまんじゅうし、その間に梅雨前線が発生して長雨になるのです。

夏に向かってだんだん小笠原気団の力が強くなってくるとオホーツク気団は北に押しやられて前線が北上、次第に小笠原気団が優勢になり夏が来ます。

海は雨は降りますが、比較的大荒れになることは少ないようです。

 

【夏の天気】

ナツニナルトコの小笠原気団が超強力になって日本を覆います。高温多湿のこの気団のためとても暑くなりますね

大きな気団に覆われますので海は安定傾向ですね。ただし”台風”というやっかいなものには気をつけなくてはなりません。

“台風”は、高温多湿の熱帯の海上で発生した低気圧なのですが、これが大陸に沿って日本方面に向かってきます。小笠原気団が強い季節にはこの気団に進路を阻まれて大陸に向かうことが多いのですが、小笠原気団後からが弱くなり太平洋側に交替するにつれその周囲に沿って日本上陸などと言うことにもなります。海も当然大荒れになりますので台風進路予報などで充分気をつけなければなりません。

 

【秋の天気】

小笠原気団が交替することによって、春のように揚子江気団が高気圧と低気圧を繰り返しやってきます。秋雨前線のような停滞前線が発生して長雨をもたらすこともあります。

海は比較的大きく崩れることは少ないのですが台風には気をつけなくてはなりません。

この時期小笠原気団が引き下がって台風を邪魔するものはなくなります。日本列島どこかに上陸などと言うこともありますので気をつけましょう。

【冬の天気】

冬はシベリア気団が南下してきます。乾燥した冷たい気団が大陸を覆ってきます。

強烈な偏西風によってこの冷たい気団が日本海を通って日本にやってきます。

この際に日本海の空気を充分に吸い上げ日本にたたきつけてきます。これが冬の日本海側が大雪の所以です。この日本の山々に遮られて太平洋側は乾燥した晴天になるのです

海も影響を受けやすく、この季節風は考慮する必要がありますね

 

さてこれらの気団の動きによって日本の季節が作られていますが、これに合わせて海流の動きもダイビングには重要ですね。これによって水温自体に大きな変化があったり、その時期に見ることの出来る生物にも変化があるので興味津々ですよね

とりあえず今回は日本の天候についてのお話しでしたが、次回は海流等海の変化についてのお話しです。

 

 

 

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