耳を交換して欲しい…! 補聴器の話です

病気と共に

さて今回は耳の問題です

体の不都合ではけっこう日常生活に関わる重大事”難聴”です

若い頃から高音が聞き取りづらかったですが、たぶん20代に工事現場で働いていたせいでしょうか?

毎日毎日耳元で工事機械の大騒音のそばにいました。あまり気にしてはいませんでしたが、これが要因で歳をとると次第に高音から聞こえづらくなって来るようです。これに合わせてメインのお仕事がダイビングのインストラクター。水圧のかかる水中へと入っていくために”耳抜き”ってしなくてはなりません。今まで5~6回鼓膜を破っては回復していますが、

僕の鼓膜もきっと文句言っていたでしょうね。

騒音で鼓膜にダメージを与え、水圧によって直接鼓膜に刺激を与え、何度も破ってきっと鼓膜も厚くなっていることでしょう。反応が鈍くなるのは当然ですよね。

40代の頃、周りからは『耳遠いね』と言われ、50代後半では本当に会話が聞き取れなくなっていました。

耳鼻科にて聴力検査すると、『補聴器が必要ですね』と言われここから補聴器生活の始まりです。

耳鼻科で紹介された補聴器屋に行くと、紹介されたのが5万円~20万円。ちまたには耳の聞こえない方ように数千円くらいで売っている物もあるのに『高っ…』と思いました。

でも聞くと、『安にもものは補聴器ではありません。集音器というものです』って、

簡単に言うと、集音器は単に小型の拡声器が入っているようなもの。周りの音を単に大きくしてくれます。補聴器は個人の耳の状態に応じて高音~低音の状態を管理してその個人に合わせて音域をそれぞれ調整してくれます。感覚的には単純にそのまま音を拡大してくれるので目の前の会話の小さな声よりも遠くでも単純に大きな騒音の方がはっきり聞こえてしまいます。それに比べ補聴器はその方の音域を調整し、足りない音域を大きく調整してくれるだけでなく、”指向性”も調整してくれるので,目の前の会話が優先し、遠い音は制御できるようになっています。

“集音器”が悪いと言うわけではなく、『最近なんか聞き取りづらくなってきたなあ。』なんていう方にはお薦めです。ただし耳鼻科のお世話になるほど音域に障害がある場合には間違いなく”補聴器”でしょう。

かくいう僕も最初は知らないので,お祭りの時に夜店の屋台で売っていた1000円の集音器を買ってみました。

これでも本当にビックリしましたよ。だって世の中ってこんなにもたくさんの音に囲まれているんだと実感したのですから。正常な聴覚の方にはわからないでしょうが、川の流れる音や、風の音だって聞こえるんですね、本当にビックリ!ただし会話が出来るレベルではなく、満遍なく周りの音が入ってくる感じで、完全に騒音公害でした。

実際には、その時点でもう”補聴器が必要”な状態だったわけです。

と言うわけで補聴器屋さんへ。

 

耳鼻科からの処方箋を元に商品を紹介してくれました。先ほど言った5万円~。

5万円だって充分に高いと思っていたわけで、必然これを選択。お店でははじめから高額なものとは言いませんでしたが、せめて10万円レベルのものを進められました。

ただし、5万円のものは補聴器の機械を首からぶら下げるタイプでイヤホンをさして両耳につけるタイプ。しかし、10万円レベルはなんと片耳で10万円、結局両耳で20万円ではないですか。『無理無理…』補聴器屋さんも『まあ初めてですからね』と5万円に決定。

先ずは聴覚検査を改めてして調整してくれました。

イヤイヤ快適です。周りの方との会話もテレビの視聴も段違い。これで充分じゃない…と1年間使いましたが、人間とは慣れてくると怖いもの。日常の会話がやはり充分には出来ないのでした。環境状態による音の判別も集音器に比べたら問題ないのですが、求める快適さにはほど遠い状態。このことを補聴器屋さんが言っていたのだと痛感しました。

そんな中、ネットで”補聴器を1ヶ月ほどモニターできる”広告を発見。ただで試せるなら是非とも…、と近くの販売店を見つけ行ってみました。

すると前回の補聴器屋さんとは違って海外メーカーのカタログを見せてお話し始めました

片耳10万円~40万円ほど(もっと高額なものもありましたが見ないふり…)の商品。今までのお話しもして進めてくれたのが25万円、両耳で50万円のもの。タイプは耳かけタイプというもので一般的なタイプ、本体は耳にかけて耳穴にレシーバーを差し込むタイプ。調整してつけて見ると、またまた世の中が変わってしまいました。

ましてスマホにアプリを入れて補聴器の感度や、環境設定や指向性などを管理できるというのです。何事も機械というのは高級なものの方が快適なのですね。

例えば大きな会場で大人数の方が会話をやりとりするような環境ではそんな環境設定すれば必要な方との会話がクローズアップされます。より人間の耳に近く聞こえるようになります。と、これを1ヶ月モニターです。

当然のように10万円と50万円では天と地の違い。耳に50万円も使うつもりは全くなかったのですが、モニターしてみたら当然の結果として購入することにしました。ただしタイプは耳穴タイプと行って,耳の穴の型を本体ごと耳の穴に差し込む一体型のもの。

耳の方をとって成形するのにまた2週間ほどかかるらしい。着けてみたら本当に外からは見えないほどです。電源は”空気亜鉛電池”と言ってボタン電池の形状ですが、長持ちするタイプです。

消耗品のコストは考えていませんでしたが、けっこう高い…。2日間ほどで交換です。ネットを検索すると、しっかりありました。これで消耗品経費は半分です。

しかし本当に快適です。ただし、水に潜る仕事なので本当は防水が欲しかったがそんなものはありませんでした。

髪の毛が濡れた亜状態でも厳しい感じなので、海に入る前から上がって乾かすまでは難聴者です。まあ潜っているときは健常な方も会話は出来ないので不便は少なかったですね。困ったことは高音が聞こえないのでダイビングコンピューターと言って安全の管理する時計タイプのものが危険を知らせるアラーム音、これが電子音で高音なので,聞こえません。まあアラームなるほど危険なことしないので問題ありませんが。

さて少し慣れた頃に本当に快適だったので装着していることをすっかり忘れてしまい海に潜ってしまいました。潜っているときには音は聞こえないので何も気がつかず,海から上がった途端に全くの静寂で何も音が聞こえませんでした。それはそうでしょう、補聴器の機能ない補聴器は完全に耳栓している状態。聞こえなくて当然です。慌てて外しても後の祭り。修理に出して全修理です。たまたま製品の補償期間でもあったために両耳4万円で修理できました。本当に気をつけよう。

話戻して本当に難聴レベルの方は絶対に補聴器した方が良いですよ。耳に50万円なんて思うかもしれませんが、価格以上の人生を取り戻せます。何と言っても聞こえないと言うことは聴覚障害者の一歩手前。もう少しで障害者手帳です。足りない機能を補うためにはしかたのない代償でしょうね。

でもこれも”機械”なので耐用年数があるのです。

清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったこの補聴器にも耐用年数は来てしまいました。右耳の調子が悪く、修理に出そうとしたら既に修理対象期間終了していました。…つまり買い換えしないといけません。

一応話を伺うと、さすがに新しいタイプがでています。電池は充電対応になっているし、もによっては生活防水タイプも現れています。勿論完全防止有為ではないので潜るわけにはいきませんが、『凄い!』って感動してしまいました。

今回も新しい補聴器の機能を知る意味でモニターに入りました。

モニターしている防水タイプのメーカー商品は、少し騒音時の反応が満足できずに,そう報告すると、現時点で最高品質のものを試してみてくださいとのこと。カタログデータを見ると、困っていた騒音時での会話がより快適になるように改良されているとのこと。

文句も言えずに今モニターしています。

価格を聞くと何と130万円、『倍じゃないの!』って思わず声を出してしまいました。

今はまだそんな騒音の中で過していないのでモニター中。なんとなくとても快適な感じなので騒音でも良い感じなのではないかと想像します。…でも130万円は厳しいですよね。

こんなことならもっと進化して”人口耳”を開発して耳を交換して欲しい!

…と言うわけにもいかないので、どうなるかもう少し検討しますね。



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